禪院家に生まれながらも、一切呪力を持たずに生まれてしまった伏黒甚爾。
伏黒恵の父親である伏黒甚爾は、術師殺しとして有名な人物でした。
伏黒甚爾は呪力を一切持たず、天与呪縛のフィジカルギフテッドを持つ特異体質です。
そんな伏黒甚爾は、五条悟との戦いに敗れ死亡していますが、渋谷事変でオガミ婆の降霊術で肉体の情報を呼び出されています。
その後、降ろされた肉体の魂に勝って一時的に自由に動いていましたが、その後自害します。
そんな伏黒甚爾は今後また復活することがあるのでしょうか?
そこで今回は伏黒甚爾について下記の順番で解説・考察していきます。
・降霊術の伏黒甚爾が自由になったのはなぜか
・伏黒甚爾はなぜ自害したのか
・今後伏黒甚爾は復活するのか
目次
伏黒甚爾はどんな人物?
冒頭で触れたように伏黒甚爾は元々禪院家の生まれです。
しかし、伏黒甚爾は呪力を少しも持たずに生まれてしまったため、禪院家では落ちこぼれとして扱いを受けました。
なぜなら禪院家は「呪術師でないなら禪院家ではなく、呪術師でないなら人でもない」という家訓を持つほど呪術師としてのプライドの高い家柄だったからです。
呪力を持たないことで天与呪縛のフィジカルギフテッドを持っていましたが、禪院真希同様、呪具がなくては呪霊は祓えないため、禪院家での扱いは酷いものだったようです。
そのため伏黒甚爾は性格も歪んだものになってしまいました。
禪院家では、幼い頃のいじめで呪霊の群れに投げ捨てられたりもしていたそうです。
しかし、伏黒恵の母に出会ったことで人間らしさを取り戻しましたが、その生きる支えでもあった恵の母親が亡くなったことでまたしても荒れてしまい、呪術師殺しとして生計を立てていました。
伏黒甚爾が死んだのはなぜ?
伏黒甚爾は、「天与の暴君」と呼ばれ呪術師殺しを生業として生きていました。
そんな伏黒甚爾が亡くなったのはなぜなのでしょうか?
それは、星奨体である天内理子の暗殺を依頼されたことで護衛任務を請け負っていた五条悟と戦闘になったためです。
元々禪院家の生まれである伏黒甚爾は、呪術界の知識があり、過去に興味本位で五条悟にも会いに行ったことがありました。
呪力を持たないことで、気配もほとんどしないはずの伏黒甚爾が背後に立った時、未だ幼い五条悟ははっきりと視認したのです。
伏黒甚爾は今までそのようなことは一切なかったことで、天内理子の暗殺には五条悟が鈍るまでひたすら精神を削る作戦をとり、見事五条悟に勝利しました。
しかし、敗北の土壇場で五条悟は反転術式を覚え、死んでいなかったのです。
そしてリベンジに来た五条悟から伏黒甚爾は虚式・茈を受けてしまいます。
左腕、左の腹部が半分吹っ飛んでしまった伏黒甚爾は死を覚悟しました。
そして死の間際、伏黒甚爾は息子の恵を思い出し、五条悟に息子が2. 3年後に禪院家に売られることを言い残して死亡しました。
降霊術の伏黒甚爾が自由になったのはなぜ?
渋谷事変で、オガミ婆に降霊術で肉体の情報を降ろされた伏黒甚爾ですが、なぜ降ろされたオガミ婆の孫の意識を奪って自由になることができたのでしょうか?
まず、オガミ婆の術式である降霊術は、対象の遺体の一部を取り込んで、取り込んだものを器にして対象の肉体の情報を降ろす術式です。
魂の情報を降ろすことも可能ですが、不測の事態がないように、オガミ婆は肉体の情報のみを降ろすようにしていました。
しかし、伏黒甚爾は肉体の情報のみで器になった孫の魂を追い出しています。
降霊術で呼び出された伏黒甚爾は、自身の肉体が特別だから器の魂が勝てなかったのだろうと考えたようです。
実際に伏黒甚爾は、天与呪縛のフィジカルギフテッドを持っていたので、肉体は特別なものだったと言えます。
呪力を持たないことで呪力なしの強さを持っていた伏黒甚爾は呪術界としては異例の人物です。
77話で九十九由基が夏油傑に、呪力が完全に0なのは世界中探しても伏黒甚爾しかいないと言っているので、それほど特別な肉体だったに違いありません。
だからこそ孫の魂に勝利して一時的に伏黒甚爾は自由になったのでしょう。
なぜ伏黒甚爾は暴走した?
伏黒甚爾は、オガミ婆に降霊術で肉体の情報を降ろされ、孫の魂を抑えて一時的に自由になりました。
そこで、自身を呼び出したオガミ婆を殺害します。
オガミ婆の降霊術は、降霊術を使ったオガミ婆が死亡しても継続するものです。
器になった者の呪力が尽きれば、降霊が終わるのが一般ですが、伏黒甚爾には呪力がないため、降霊させて伏黒甚爾の力を使うのにも呪力を必要としないので降霊が自然終了できず、オガミ婆も亡くなったことで術式は暴走をしてしまいます。
それにより伏黒甚爾は、強者を求めて戦うだけの者になってしまいました。
オガミ婆が生きていた頃は、伏黒甚爾のような人格があったため、降霊を終わらせられるオガミ婆が亡くなったことが原因で暴走状態になってしまったのでしょう。
暴走した伏黒甚爾は、特級呪霊である陀艮を祓い、次のターゲットとしてその場にいた伏黒恵に狙いをつける殺戮人形になってしまいました。
なぜ伏黒甚爾は「よかったな」と言って自害したのか
暴走した伏黒甚爾は、陀艮を倒した後、伏黒恵に狙いをつけて戦闘中、自害します。
なぜ伏黒甚爾は自害したのでしょうか?
伏黒甚爾との戦闘で狙われた伏黒恵は影を使って伏黒甚爾の攻撃をずらして、腹部に攻撃を仕掛けますが簡単に避けられてしまい、あることをやるしかないのかと考えます。
今後の展開からおそらく、魔虚羅を呼び出し相打ちするか考えたのだと思われますが、その時に伏黒甚爾は過去を思い出します。
伏黒甚爾にとっては嫌な思い出しかなかった禪院家でも、術式を持っているなら扱いは良いだろうと考えて売った息子。
今目の前にいる少年は息子だと気づいたのでしょう。
伏黒甚爾は伏黒恵に名前を聞き、「伏黒」だと聞くと「よかったな」と言い残し自害します。
自分にとってはゴミ溜めのような場所だった「禪院」じゃないことに対して「よかったな」といったことは明らかですが、なぜ自害してしまったのでしょうか。
その理由は2つ考えられます。
ひとつは、術式の暴走で目の前にいる息子である伏黒恵を殺さないため。
ふたつ目は、呪術廻戦公式ファンブックにもある通り。現世に興味がなかったためでしょう。
呪術の知識もある伏黒甚爾は、オガミ婆を殺したことで自身が死なない限り降霊が終わらないこともわかっていたと思われます。
現世に残りたいとも思わないし、息子を殺そうとも思わない。だからこそ自分が死ねばそれでいいと思ったのではないでしょうか。
今後伏黒甚爾は復活する?
今回降霊術で降ろされた伏黒甚爾ですが、今後復活することがあるのでしょうか?
おそらく復活はないと考えられます。
先ほど紹介した通り、芥見先生は呪術廻戦のファンブックに、伏黒甚爾は現世に興味がないと言っています。
さらに、113話の伏黒甚爾が禪院直毘人に子供を売る約束をしている時「もうどうでもいい」と考えている描写があります。
おそらく恵の母を亡くした喪失感から、全てどうでもいいと思いながら生きてきたのでしょう。
また、伏黒甚爾は75話でも、自尊心を捨て、他人も尊無事のない生き方を選んだと回想しています。
その時に浮かんでいるのが、幼い恵を抱いている恵の母。
恵の母がいない現世で、伏黒甚爾が復活したいと思うことはないでしょうから今後の復活はないでしょう。
まとめ
今回は伏黒甚爾は復活するのか、「よかったな」と言って自害したのはなぜかについて紹介させていただきました。
伏黒甚爾にとって禪院家は冷遇を受け、人として扱ってくれなかった最低の生家でした。
呪術師なら幾分マシな扱いを受けるだろうと思って息子を売る約束をしていましたが、実際最悪な生家だったので「禪院」じゃないことは伏黒恵にとっていいことだと思ったのでしょう。
禪院甚爾は天与の暴君と言われるような人物でしたが読者人気は高いので、回想でもまた登場してくれたら嬉しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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