マイキーはなぜ闇落ちしたのか?原因、黒い衝動の正体について考察

東京最大の暴走族集団である東京卍會の総長、佐野万次郎こと無敵のマイキー。
東京リベンジャーズのなかでも、圧倒的な強さと人気を誇っており、不良達にとってはカリスマ的存在です。


不良で暴走族リーダーですが見た目は小柄で可愛らしく、普通の人が想像するいかつい暴走族とはまったく違った印象です。
小さい見た目で可愛らしい容姿をしているが、実は大抵の相手は蹴り一発でKOしてしまうほど強い。このギャップがマイキーに魅力の一つでもあります。


でも蹴り一発で相手をKOできてしまうほど強いためそのギャップも魅力の一つです。
仲間からも慕われていて、またマイキー自身も非常に仲間思いですが現代では闇落ちしており、犯罪組織のリーダーとなっています。


一体、彼に何があったのでしょう。
マイキーはなぜ闇落ちしたのか。そして、今後どうなってしまうのか。
ここでは、マイキーの闇落ちや未来について詳しく解説します。

マイキーが闇落ちした理由

なぜ、マイキーは闇落ちして悪の道に走ってしまったのか…?
きっかけとして考えられるのは、親しい者や愛する者の死が深く関係しています。
マイキーは、家族や仲間をとても大切にしていました。
バイクショップを経営していた兄の真一郎を失ってからは、妹のエマをとてもかわいがっていたのです。


しかし、守る事はできませんでした。
そして、友であり幼馴染みの場地もまた失ってしまいました。
マイキーの心に、哀しみと怒りと憎しみが溜まっていったのです。

マイキーが闇落ちした主な理由
  1. 兄・佐野真一郎の死
  2. 場地圭介の死
  3. 妹・佐野エマの死

兄・佐野真一郎の死

マイキーが闇落ちするきっかけとなった最初の理由は、兄である佐野真一郎の死でした。
信一郎が死んでしまったのはマイキーが12歳の時。
誕生日の1週間前のことです。


真一郎を殺した犯人は、同じチームの羽宮一虎でした。
マイキーが欲しいバイクを盗もうとしますが、バイクの持ち主は真一郎だったのです。
そのことを一虎は知りません。
一虎がバイクを盗もうとしたところを見られてしまい、咄嗟に殴って真一郎を殺害しました。


羽宮一虎は大切な仲間・友達でありながら、家族を奪った憎き人物という葛藤に悩まされ、やり場のない怒りを自分自身の心の内側に溜め込み、精神的に情緒不安定になっていきます。
このことが黒い衝動が生まれた根本的な原因でもあります。

場地圭介の死

マイキーが闇落ちした理由その2ですが、親友であり元チームの仲間である場地圭介の死です。
そして場地とマイキーは幼馴染で、お互いのことを幼いことから良く知っていました。


そんな場地ですがマイキーと一虎を稀咲の思惑から守る為に、裏切ったふりをして芭流覇羅に加入しますが、稀咲の罠で守るはずだった一虎によって刺殺されたのです。
タケミチがタイムリープする以前の世界線では、マイキーは怒りにかられ一虎を殺害します。


ですが、タケミチがタイムリープしたことで一虎は死ぬことはなくなり、結果許す形となりますが、大切な存在である場地の死がマイキーの闇落ちに繋がってしまったのは事実です。

妹・エマの死

マイキーが闇落ちした理由その3は、妹の佐野エマの死です。
エマは信一郎が死んでしまって以来、雄一の兄妹です。


ぶっきらぼうながらも妹のエマを大切に思い可愛がっていました。
誕生日の日にはプレゼントを買うために一緒に買い物に付き合うほど仲が良く傍から見たらカップルに見えるほどです。


ですがエマは稀咲の襲撃によって殺害されてしまいます。


マイキーはエマを背負い病院に急ぐなか、自身の背中の中でどんどん冷たくなり最期は静かに息絶えてしまいました。
兄の信一郎に次ぎ妹のエマも死んでしまったことで、マイキーは兄弟全員を失うはめになったのです。
家族であるエマを失った深い悲しみはマイキーが心が闇に落ちる大きな要因であると考察できます。

マイキーの黒い衝動とは?

https://twitter.com/PONTA_FLC/status/1502242136728559619?s=20&t=Ny7QZt1pvHHhk0u2YdbHmA

マイキーの心のなかには、元々この黒い衝動はあったと考えられます。
そして黒い衝動とは、おそらく人間誰しもが心の深い奥底に眠っている闇の部分で、生物的な殺戮本能かと思われます。


マイキーの場合の黒い衝動は、呪いのようなものに近い存在で、より濃く巨大で禍々しい存在と言えます。
その黒い衝動を兄や妹、場地という大切な人達が抑えてくれたのです。
それは、彼らに愛され幸せな日々を送っていたからです。


ですが、理不尽な理由で彼らを次々と失った事でタガが外れてしまったのです。
黒い衝動は、マイキーから理性を奪いまるで別人格のようにしてしまいます。
そして、相手を殺害してしまう恐ろしい行為を繰り返します。
そのため、黒い衝動の正体は殺人衝動や破壊衝動とも考えられるでしょう。


マイキーは、自身の黒い衝動から皆を守るためにタケミチにも自分にも近づくなと忠告しました。
そのためにわざわざ仲間たちに暴力を振るい、嫌われる敵になるような行動までとったのです。
マイキー自身がその力を操っているわけではなく、どうする事もできないのです。
仲間たちをこれ以上傷つけないために離れようとするマイキー。


黒い衝動を嫌っていたのは、他の誰でもないマイキー自身でした。
そんなマイキーに対して、タケミチは黒い衝動を抑える必要はないと話します。
タケミチは、マイキーの心を守りたかったのです。


そのため、黒い衝動ごと受け止める決意をしたのだと考えられます。
その結果。マイキーは黒い衝動を解放してしまいました。
哀しみも怒りも憎しみも、全てタケミチへと向かいました。

黒い衝動の真の正体とは?衝撃の事実が判明!

原作268話で衝撃の事実が明らかになりました。
それはマイキーの兄、『佐野真一郎』がタケミチと同じタイムリーパだったのです。


兄の真一郎は階段から落ちて意識を失い植物人間となったマイキーを救うため、タイムリープ能力を持っていたホームレスを殺害し奪いました。
そして自身がタイムリーパ―となって過去に戻り弟のマイキーを救い生き返らせたのです。


そこでマイキーの口から黒い衝動について語られました。
「オレの黒い衝動は、愛から生まれたー」
マイキーの黒い衝動が生まれた根本の要因は、佐野真一郎のタイムリープということです。


佐野真一郎のマイキーを救いたいという愛によって生まれた黒い衝動。
しかし真一郎が死んでしまったことが原因でマイキー自身も抑えられないくらい巨大な存在になってしまいました。

闇落ちしたマイキーの未来

黒い衝動を全て解放してしまったマイキー。
闇落ちしたマイキーの未来はどうなってしまうのでしょう。


マイキーを救うために、何度も過去へタイムリープを繰り返してきたタケミチはその怒りや哀しみを真正面から受け止めます。
刀で斬りつけられても、マイキーに友達だと語りかけたタケミチ。
その言葉は、マイキーを黒い衝動から解き放ってくれました。


ですが、時は遅くタケミチはその命の灯火を消そうとしていました。
またしてもマイキーは大切な人を失ってしまったのです。


ですが、タケミチの死はマイキーにチャンスを与えました。
マイキーがタケミチの手を握ったことで過去にタイムリープしたのです
しかもタケミチと共に小学生時代へとタイムリープしたマイキーは、未来の記憶をちゃんと持っていました。


今度こそ、本当のリベンジが始まったのです。
つまり、リベンジを成功させるためにはマイキーの存在が欠かせなかったのです。

黒い衝動を抑えられるのはタケミチだけ

当初、タケミチがタイムリープを繰り返したのはヒナのためでした。
愛する彼女を失わないために過去を変えようとしていたタケミチ。
ですが、キーパーソンとなる人物はマイキーだったのです。


かつて、キヨマサによってボロボロにされタケミチを救ってくれたマイキー。
互いに認め合う友情が芽生えていました。
兄、真一郎の面影を残すタケミチは、マイキーにとっては特別な存在だったと思われます。
互いに仲間を守りたい。その想いは同じだったのです。
そのタケミチだからこそ、マイキーの黒い衝動を抑える事ができたのだと考えられます。


マイキー自身がどうしようもできなかった黒い衝動を抑えられたのはタケミチがマイキーを本気で救いたいと願ったからです。
人格さえ変わったマイキーを前にしても、タケミチはその友情を変える事がありませんでした。


周囲が止める中、どれだけ刀で傷つけられてもタケミチはマイキーへ手を差し伸べたのです。
その行為が、マイキーの黒い衝動に動揺を与える事になったのです。
闇落ちしたマイキーを非難するわけでも説得するわけでもないタケミチはマイキーからすると驚異の存在となったのでしょう。その全てを正面から受け止めようとするタケミチの優しさと友情が、マイキーを全てから解放してくれました。


最強だったマイキーと違い、タケミチはケンカもそんなに強くはありません。
しかしマイキーを想う気持ちは誰にも負けなかったのです。
ですが、正気に戻ったマイキーが見た現実はあまりにも悲劇的なものでした。


自分を救うために、命を投げ出したタケミチの姿はマイキーにとっては最も恐れていた事態なのです。
黒い衝動が再び発動するのではと、ヒヤリとさせる展開でした。ですが、マイキーはここで闇落ちする事はありませんでした。タケミチの想いは、ちゃんと届いていたのです。

最終回でマイキーはどうなる?

https://twitter.com/kizuna0303s/status/1587924575656239105?s=20&t=HREr4jgWl-_yVfOZOvtvew

小学生の頃に戻ったマイキーは、未来を帰るためにタケミチと共に奔走しました。
東京卍會は、タケミチを含めた7人で結成したのです。
根本的に未来が変わるスタートになったと言ってもいいでしょう。


そして、黒い衝動のきっかけにもなった兄を守る事にも成功しました。
エマも死ぬこともなく、物語終盤で死んでしまったドラケンも無事生還しています。


悲劇のドミノは、見事止める事ができたのです。
兄も妹も友人も、誰も失う事なく成長したマイキーは闇落ちする事はありませんでした。
タケミチと共に、笑顔で溢れた楽しい青春時代を過ごしたのです。


そして、大人になったタケミチとヒナの結婚式。そこには、全員の笑顔がありました。
もちろん、マイキーの笑顔もです。
かつて命を落とした者も、そこにはちゃんと存在してタケミチとヒナを祝福しました。
平和な世界で生きるマイキーは、闇落ちする事はありません。タケミチのリベンジは見事成功したのです。


ちなみに未来のマイキーはバイクのオートレーサーなっていて、ドラケンはマイキーのチームのトップオブマシンのメカニックです。


誰もが恐れる最強の不良・マイキー。
ですが、その心には常に黒い衝動がありました。
そして、愛する気持ちが強ければ強いほど黒い衝動の力は大きくなっていきました。
マイキー自身もどうする事もできず抑えられないほど、どんどん膨らんでいきました。


仲間を大切にするが故に遠ざけようとするマイキー。
そして、仲間を大切にしているからこそ逃げずに全てを受け止めようとしたタケミチ。
2人の考えは一見すると正反対に感じますが、その根本は同じだったのです。


どちらも、仲間を救いたいと想いでした。
タケミチが繰り返してきたタイムリープ。
それは、生涯の友を心の闇から救うためのものとなりました。
そして、このリベンジは2人だけではなく多くの人を幸せにする結果となりました。

まとめ

今回は、東京卍會の総長にして最強の佐野万次郎ことマイキーについてまとめてみました。


マイキーが闇落ちしてしまった原因は大切な人の死が原因です。
家族や仲間をなくしたことで、マイキーの中の黒い衝動が抑えきれないほど大きくなり悪の道に走ってしまったのです。


黒い衝動の正体は、人間本来が持つ殺戮本能や破壊衝動だと思われますが
マイキーの場合は呪いのようなもので、黒い衝動が生まれた根本的な要因は元タイムリープである兄の佐野真一郎の死でした。


ですが、最後はタケミチによって救われマイキーとともに過去にタイムリープし、家族も仲間も救い感動のハッピーエンドとなります。
最終回はあまりにも順調すぎるのでちょっと拍子抜けした人もいたようですが、タケミチとマイキーのリベンジは成功したと言えるでしょう。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
東京リベンジャーズの考察は今後も更新していく予定なので、お楽しみに^^


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